ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
    話の泉

〈21〉聖書から見た象徴天皇制


はじめに
 
筆者は日々の祈りの中で、我々日本国民が日本国憲法と日米軍事同盟(日米地位協定)と天皇制について、よく学び、よく考えて、子供ら子孫のために、より良い日本の国造りに貢献できるようにという祈りを付け加えていますが、先日淡路市の東浦図書館で、

 ★「
マンガ日本人と天皇」(雁屋哲●作・シュガー佐藤●画/いそっぷ社/2000年12月第1刷発行)

 と言う本を見つけて読んでみました。
 ★全7章に分けて象徴天皇制や昭和天皇の戦争責任や天皇制の未来などについてドラマ仕立てのマンガと解説文とで分かりやすく論じています。
 ★この本だけでなく、その他の書物やネット上の情報などに基づいて以下の文章を書きます。

日本国憲法と天皇制
 ★まず、現在の日本国憲法は日本人の手によって作られたものではなく、太平洋戦争敗戦後、連合国軍最高司令官のマッカーサーの指揮のもとで、進駐軍総司令部の民生局員21人によってわずか1週間で作られたものです。
 ★しかも、その21人の中に、憲法の専門家は一人もいなかったとのことです。この素人集団が作成した憲法を、「これを受け入れる以外にあなた方の生き残る道はない」と、マッカーサーは当時の日本政府幹部を脅迫して押し付けたわけです。
 ★この憲法の第1章天皇の第1条には「天皇は日本国の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。」とあります。
 ★「日本国民の総意に基づく」と書かれていますが、もちろん、国民投票によってでも世論調査によってでもなく、マッカーサーの一存で決められたわけです。
 ★そして、マッカーサーが天皇の戦争責任を問わず、天皇制を存続させる決意を固めたのは、天皇がマッカーサーに「戦争の全責任は私にある。自分の処遇は連合国の判断に任せる」と語ったことに彼が痛く感動したためであると、マッカーサー自身が彼の回顧録に書いているそうです。
 ★しかし、この天皇のことばはマッカーサーの書以外のどこにも見出されず、マッカーサーの通訳に当たった人物も聞いていません。
 ★それに、天皇のその後の戦争責任に関する発言の数々はマッカーサーの記事を否定しています。その一つが、1975年の訪米後の記者会見で、戦争責任について問われた時の昭和天皇の答弁、「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりませんから、そういう問題についてはお答えできかねます」という、すっとぼけた言葉です。これが戦争責任を一身に負った人の言葉でしょうか。
 ★では、なぜマッカーサーは作り話を書いたのでしょうか。それは、二人の間の密約をカムフラージュするためと見られています。
 ★その密約とは、沖縄を米国に提供したり、日本国内に米軍の半永久的駐留を求めたり、そればかりでなく、スイス銀行などに移してあった
天皇個人名義の莫大な預金から巨額の免罪金(裏金・賄賂)を支払うといった内容のようです。

象徴天皇制が日本社会の上に落としている暗い影
 ★ヒットラーは自殺し、ムッソリーニは市民に殺害される形で戦争の責任を取ったのに対し、昭和天皇が何の責任も取らなかったことが、その後の日本の社会に大きな影響を与え、国家・社会の責任ある立場の人間が無責任の限りを尽くす風潮を生み出してきました。
 ★昭和天皇が戦争責任を問われないまま、その長男の平成天皇に引き継がれた象徴天皇制は明治憲法下の近代天皇制を色濃く引きずっています。
 ★1999年8月に公布・施行された国旗国歌法は信条良心の自由を求める国民特に公務員を悩ませています。
 ★天皇家の宗教である神道の神社が我が国の町々村々の自治会・町内会から負担金を強制的に徴収しています。そのため、町内会費と神社負担金との分離を求める訴訟も各地で起きています。
 ★
自民党は憲法改正を国会に提案し、天皇は国家元首と明記するよう求めています。これによって、天皇が国の運営に影響を与える政治的存在になる可能性が大となりました。また、日本国家が戦前の神道天皇国家主義に逆戻りする公算が強くなってきました。

我が国のキリスト者と天皇制
 ★我々日本のキリスト者は今の社会の流れをただ傍観しているだけなら、いずれ信教の自由は奪われ、迫害の時代を迎えることになります。迫害を受けることはキリスト信仰者の通る道(Uテモテ3:12)であるとは言え、我々の側の祈りの不足や伝道不足が原因でその時代の到来を早めてはならないと思います。
 ★ユダの王ヒゼキヤは自分の過ちのゆえに子孫が不幸な目に合うと預言者イザヤから神のことばを聞かされた時、「自分の生きている間が平和ならありがたい」と言ったとあります(第二列王20:16〜19)が、私達日本のキリスト者はこのヒゼキヤ王の姿勢をまねてはなりません。後の世代の日本のキリスト者が苦しむような社会的霊的状況を招かないように祈って出来うる限りの努力をしてゆかねばならないと思うのです。

聖書から見た天皇制
 ★戦前の旧体制下の天皇は現人神であって、人となった神とされ、国民はそのように教え込まれていました。天皇家の宗教は神道であり、神道は森羅万象を神の現れとする多神教です。人間を含めた森羅万象の創造者にして統治者、主権者であられる聖書の神、主から見れば終わりの日に裁かれ、永遠に滅ぼさるべき偶像礼拝宗教の一つでしかありません。
 ★天皇という名称は天の王という意味であり、聖書から見ると天の唯一の王であられる天地創造の神のみ名を詐称する不届き千万な涜神(真の神の名をけがす)行為であるということができます。
 ★この名称に陛下という尊称をつけて、戦争犯罪人の子孫を崇めて、国家元首に祭り上げることには断固反対するものです。

結び
 ★言論の自由が奪われる時代が来る前に、聖書信仰者として、言いたいことを、忌憚(きたん)なく言わせていただきました。



URL http://31church.net
キリスト紀元2013年 4月 8日公開

20