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   みことば黙想

〈44〉アダムの言語能力とバベルの塔

 
全地は同じ発音、同じ言葉であった。時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。彼らは互いに言った。「さあ、レンガを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代わりに、レンガを得、しっくいの代わりに、アスファルトを得た。彼らはまた言った、「さあ、町と塔を建てて、その頂を天に届かせよう。そして我々の名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、言われた、「民は一つで、皆同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。さあ、我々は下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互いに言葉が通じないようにしよう」。こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。
創世記11:1〜9

アダムの言語能力

 ★
神がアダムを創造された後、アダムに言語を教えたという記述はありません。主なる神は、「アダムをエデンの園に連れて行き、それを耕させ、これを守らせられた。」とあります。園を耕し、守らせるためには、神は言語でアダムにその趣旨を伝えなければなりません。主が言語でアダムにご自分の意思を伝えたことは、主がアダムに伝えた次の約束の言葉によって解かります。

 「主なる神はその人に命じて言われた、『あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう』」。創世記2:16,17

 ★主がアダムに言語指導特訓をすることなしに、いきなり命令を下されたということは、主はアダムを創造された時、彼を「読み、書き、聞き、話す」言語の能力を組み込まれた、知性・感情・意志の成熟した正常な責任能力のある大人として造られたということです。
 ★アダムが神と話した言語は、旧約聖書の原語のヘブル語だったであろうと推測する学者もいますが、正確なところは分かりません。

バベルの塔における言語の混乱
 ★人々が塔の建設を突如として止めざるを得なくなった理由は、聖書が言っているように、彼らの言葉が混乱し、互いの言葉が通じなくなったからに他なりません。
 ★一緒にいた人々がある日突然言葉が通じなくなって、やむを得ず全地に散らされたのであり、散らされた結果、彼らが独自の方言を発達させて、互いに意思の疎通ができなくなった、というのではなかったのです。

 ★アダムの場合は造られた段階ですでに成熟した言語能力をもった人として造られましたが、バベルにおいては、すでに一つの言語を話していた人々に全く別の言語を操る能力を瞬間的に植え込まれたということです。
 ★と同時に、今まで自由自在に話していた言語を操る能力を瞬時に失ったということです。

 ★このアダムとバベルの二つの言語誕生の事例に共通する点は、両者共、神が人に言語を授けられたということであり、言語の基盤は進化の過程で自然発生したものではなく、神が造られたということです。

 ★言語学者は世界に存在する言語はすべて十分に発達した言語であって、未開発の原始的な言語なるものは存在しないと言っています。「原始的言語なるものは存在するのか?(Is there any such thing as a primitive language?)」

 ★上記の創世記11:1〜9の記述をもとに世界の言語を考察するなら、それは当然のことです。ノアの洪水の後、人類は皆一つの言語を用いていましたが、神に対する不遜の罪のため、彼らは互いに通じない別の言語をしゃべるようになり、それらの言語はアダムの場合と同じく神が創造なさって、彼らに瞬間的に授けられた言語であり、それぞれが高度に発達し完成された言語だったからです。

異言による会話とバベルの類似点
 ★この欄み言葉黙想の
(8)ジャン・カルバンと異言のところで紹介しましたように、筆者の知る教会の長老夫人が韓国の修養会でアフリカ人女性とその長老夫人が習ったことのない相手の母国語で会話し、その時は完全に意味を理解して話し合ったが帰国後、その言語が何語かさっぱり分からないということでした。
 ★この長老夫人が習ったことのないアフリカ語を用いてアフリカ女性と話が出来たように、アダムも、バベルの人々も習ったことのない言語である時点から話始めたのです。しかし、アダムもバベルの人々もその時点から生涯話続けることが出来たのに対し、長老夫人の場合は、一時的に授かった言語能力だったという違いがあるだけです。

新天新地の言語
 ★地上の今の世の中は、悪い者(サタン)が支配する不敬虔な世界(Tヨハネ5:19)なので、一つの共通言語で世界の人々が手をつなぐことは禁止されましたが、来るべき新天新地においては、罪を清められた信仰による義人たちの世界ですから、神と人々は共に住んで、一つの共通の天国語で親しく楽しく交わることになります。
 ★勿論、その天国語は、新天新地に入国を許された瞬間に授けられ、その瞬間から、自由自在に用いることが出来ることでしょう。

結び
 ★進化論を盲信する世の人々には上記の聖書に基づく話は荒唐無稽
(こうとうむけい)かもしれませんが、私たち聖書信仰者にとっては、主にあって、ごく当たり前の話です。



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キリスト紀元2014年 4月 14日公開


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