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   みことば黙想

〈47〉キリスト教会と伝統

 
「その時、主の言葉がエレミヤに臨んだ。『万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、行って、ユダの人々とエルサレムに住む者とに告げよ。主は仰せられる、あなた方は私の言葉を聞いて教えを受けないのか。レカブの子ヨナダブがその子孫に酒を飲むなと命じた言葉は守られてきた。彼らは今日に至るまで酒を飲まず、その先祖の命に従ってきた。ところが、あなた方は私がしきりに語ったけれども、私に聞き従わなかった。私はまた、私のしもべである預言者たちを、しきりにあなた方に遣わして言わせた、『あなた方は今おのおのその悪い道を離れ、その行いを改めなさい。ほかの神々に仕えてはならない。そうすれば、あなた方は私があなた方と、あなた方の先祖に与えたこの地に住むことができる』と。しかしあなた方は耳を傾けず、私に聞かなかった。レカブの子ヨナダブの子孫は、その先祖が彼らに命じた命令を守っているのである。しかしこの民は私に聞き従わなかった、それゆえ万軍の神、主、イスラエルの神はこうおうせられる、見よ、私はユダとエルサレムに住む者たちとに私が彼らの上に宣告した災いを下す。私が彼らに語っても聞かず、彼らを呼んでも答えなかったからである」。
 ところで、エレミヤはカレブ人の家の人々に言った、「万軍の主、イスラエルの神はこう仰せられる、あなたがたは先祖ヨナダブの命に従い、そのすべての戒めを守り、彼があなた方に命じた事を行った。それゆえ、万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、レカブの子ヨナダブには、私の前に立つ者がいつまで」。欠けることはない」。
エレミヤ35:12〜19


主がレカブ人を褒めている理由
1、
彼らが先祖(父)を敬い、その命令を忠実に守っている点です。
2、 その命令が、主の律法よりやや厳格であるにも拘らず、父を敬って守り続けている点です。
3、父なる神の律法を守らないユダヤ人に、人間の父の教えを忠実に守るレカブ人を見て、恥を知り教訓を得てもらいたいからです。

レカブ人とレカブの子ヨナダブについて
 ★レカブ人はモーセの義父エテロが属していたケニ人(士師1:16;T歴代2:55)で、出エジプトの際イスラエルに参加し共に住むようになったと思われます(士師1:16;民数10:29〜32)。彼らは、元は異邦人でしたが、改宗してユダヤ人に加わりました。

 ★レカブ人はイスラエル人と共に住みましたが、自立した生活を重んじ、街の中に住まず、テント生活を選びました(Tサムエル15:6)。レカブ人の先祖ヨナダブは主なる神に熱心な人で、イスラエルの将軍エヒューが悪王アハブに対する主の裁きを実行する時、エヒューはヨナダブに敬意を表して戦車への乗車を願っています(U烈王10:15〜17)。

 ★レカブ人は彼らの父祖であるヨナダブが命じたこと、すなわち「生涯酒を飲まず、住む家を建てず、ぶどう畑も畑も種も持たないで幕屋に住むこと、そうすれば地上で永く生きられる」と教えられたことを忠実に守っていました(エレミヤ35:1〜11)。

レカブ人を用いた主の教訓
 ★十戒の1〜4戒は神に関する戒めであり、5〜10戒は隣人に関する戒めです。主イエスはこれを「全身全霊をもって主を愛することと、あなたの隣人を自分と同様に愛せよ」の二つにまとめ、これら二つは共に重要であると教えられました(マタイ22:36〜40)。
 ★ですから、第5戒の「父母を敬え」は神を敬うことと同じほど大事なことです。聖書の神は父なる神であり、各家庭の父親は、いわば神からの権威を帯びているのです。
 ★ところが、今の日本の社会は5戒に含まれる、父母を敬うこと、老人を敬うこと、目上の人を敬うことを軽視しています。

 ★父親を犬にたとえるソフトバンクのテレビコマーシャルは、在日系経営者の日本国民に対する揶揄(やゆ)であるとする説もありますが、それ以前に父たちの父であられる神を冒涜する行為であると言っても過言でないと思います。
 ★ソフトバンクのTVコマーシャルは今の日本社会を写し出す鏡の一面ではありますが、このテレビを見て育つ子供らへの悪影響の加速を考慮するとき、このコマーシャル・バージョンが早急に終了し、健全な内容のものに変更されることを願うものです。

 レカブ人の受け継ぐ伝承と現代プロテスタント諸派の受け継ぐ伝承(伝統)
 ★レカブ人が祖先ヨナダブから受け継いだ伝承(エレミヤ35:5〜7)は、聖書に反する教えではなく、地上では旅人であり寄留者であるキリスト者にふさわしい生き方であって、主が推奨されるのももっともです。
 ★しかし、こん日の日本の社会では、公園を不法占拠してテント暮らしを余儀なくされているホームレスの方々を別にして、テント暮らしは実現不可能です。


 ★筆者は独立伝道者であるため、長年住宅は賃貸でしたが、今の持ち家を手にするまで支払った家賃を概算したところ合計2千数百万に達することに気づき、家内が親から相続することになった現在の淡路市の土地に、これも親から相続したわずかな資金で14年前に何とか家を建てることができ、高額の家賃の重荷から開放されました。
 ★このように今の日本ではテント暮らしは無理ですが、ヨナダブがレカブ人に言い伝え、主に褒められた教えの真髄は「天国への旅人・寄留者としての質素な生活」ということです。

 愛する者たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたは、この世の旅人であり寄留者であるから、たましいに戦いをいどむ肉の欲を避けなさい。
1ペテロ 2:11


 ★これに反し、主イエスの時代のユダヤ教会が忠実に受け継いできた伝承は「老父母の生活を支援するべき資金を、これは神に捧げることになりましたと言う口実を作って、老親を養う義務を免除できる」(マルコ7:9〜13)といったような反道義的伝統でした。

 ★今日の多くのプロテスタント教会の伝承は、聖書にある明確な教えに反して「異言禁止」「婦人牧師の任職」「創造論的進化論やビッグバン理論の容認」「チョウヨンギ流ご利益宗教的キリスト教の容認」等々、数え上げれば切りがありません。
 
 ★上記のような重大な聖書に対する違反とは別に、教派設立者から受け継いだ伝承を持つ教会もあります。たとえば、新約聖書の教会が礼拝に楽器を使っていたと言う記述が新約聖書にないから、礼拝ではオルガンも使わないと言う教派もあります。
 ★確かに新約聖書の教会では、楽器が使われていたと言う明白な記述はありませんが、新約聖書の中に、天国では楽器が奏でられていると言う記述があります(黙示5:8〜10:同15:2〜4)。
 ★旧約の教会も天の教会も楽器が使われているのに、その中間の新約のキリスト教会だけ楽器が禁止されなければならない他の納得できる理由はあるのだろうか。


 ★また、礼拝の賛美歌としては旧約の詩篇の歌詞しか使わない教会もあります。これも先祖からの伝承です。この教会は重用する詩篇の歌詞に「新しい歌を主に向かって歌え」(詩篇33:3)とあることをどう理解しているのでしょう。
 
 ★各キリスト教会教派は自分たちの伝統・伝承を聖書によって再検証して、再臨の主のみ前でどう弁明して納得していただけるか考えておくべきでしょう。

 ★また、全てのキリスト者はベレヤの教会の人々のように、日々主にあって御言葉に忠実に生きるよう心がけるべきでしょう(使徒17:11)。



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キリスト紀元2015年 5月 12日公開


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