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   みことば黙想

〈51〉「マリヤ」から学ぶ苦難と祝福

 神よ。まことに、あなたは私たちを調べ、銀を精錬するように、私たちを練られました。(新改訳) 詩篇66:10


★当教会の日曜礼拝の説教は今年の8月6日までヨハネの福音書を学んでいました。礼拝で学んだヨハネ19章の25節に主イエスの十字架のそばにたたずんでいた3人の女性たちの名が記されています。その名が3人共「マリヤ」でしたので、「マリヤ」の名の語源を調べてみました。

 ★その結果マリヤの語源は意外にも「マラ」(苦しみ)であることが分かりました。ルツ記1:20で異国の地モアブに疎開していたナオミがベツレヘムに帰ってきた時、町の人々に「私をナオミ(楽しみ)と呼ばないで、マラ(苦しみ)と呼んでください。全能者が私を苦しい目に合わせられたからです」(ルツ1:20)と言った時のその「マラ」(苦しみ)です。

 ★ユダヤの親たちが娘に「苦しみ」を語源とするマリヤの名を付ける時の心境をおもんばかるなら、主を畏れる敬虔な親たちの心には旧約聖書詩篇の次のみ言葉があったに違いありません。

「苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました。」   詩篇119:71

ルツの義母ナオミは自分のモアブでの生活の不運を嘆いていますが、彼女のその不運によって旧約聖書ルツ記が生まれ、この書の女主人公のルツという優れた異邦人改宗者がユダヤの王ダビデ、そしてイエス・キリストの先祖となったことが明らかになっています。すなわち、ナオミの不運は幸運に変えられ、苦しみは喜びに変えられたのです。

★自分の娘にマリヤと名付けたユダヤの親たちは、自分の娘がナオミの様に苦難の道を歩んでも、神の御手によって祝福をもたらす者となってもらいたいと願って名付けたことでしょう。

 ★マリヤは有名なその賛歌の中で「今から後、代々の人々は私を幸いな女と言うでしょう。」(ルカ1:48)と歌っていますが、後に夫ヨセフと共に幼子イエスを連れてエルサレムに上った際、信仰深いシメオンという人が、イエスとマリヤについて御霊によって預言して、「この幼子はイスラエルの多くの人々を倒れさせたり立ち上がらせたりするために、その反対を受けるしるしとして、定められています。そして、あなた自身も剣で胸を刺し貫かれることでしょう。」(ルカ2:34,35)と、言っています。シメオンは主イエスの十字架と母マリヤの苦悩を預言しているのです。マリヤの祝福は苦悩を経た後に来る祝福でした。

★人としてマリヤから生まれ、教会の頭、私たちの主であられるイエス・キリストご自身が地上への初回の来臨において、苦しみと迫害とはずかしめの道を選ばれました。ダビデの町ベツレヘムでお生まれになった後、エリートの町エルサレムではなく田舎のガリラヤの蔑まれていた町ナザレ(ヨハネ1:48)の大工ヨセフのせがれ(マタイ13:55)として世の荒波にもまれて大人になられたのです。

★主イエスの先祖ダビデもユダヤの王になる前、サウル王にねたまれ、命をつけねらわれ、散々な苦しみを体験しました。そのダビデが自分の歩んで来た道を振り返った時、上記詩篇119:71のみ言葉は正しく私の言葉だと告白したことでしょう。

★キリストとキリスト者ばかりでなく、聖書は、今の世界、被造物全体が、新天新地を生み出す前の生みの苦しみをしている、と言っています。

18わたしは思う。今のこの時の苦しみは、やがてわたしたちに現されようとする栄光に比べると、言うに足りない。19被造物は、実に、切なる思いで神の子たちの出現を待ち望んでいる。

20なぜなら、被造物が虚無に服したのは、自分の意志によるのではなく、服従させたかたによるのであり、21かつ、被造物自身にも、滅びのなわめから解放されて、神の子たちの栄光の自由に入る望みが残されているからである。

22実に、被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けていることを、わたしたちは知っている。 23それだけではなく、御霊の最初の実を持っているわたしたち自身も、心の内でうめきながら、子たる身分を授けられること、すなわち、からだのあがなわれることを待ち望んでいる。

ローマ人への手紙8章18−23節

★我々が生きている今という時は我々キリスト者だけでなく、大多数の一般の人々も苦しむ時代になっています。

 ★一般の人々には、神は今の邪悪な時代からの救いを求めてくれるようにと(使徒2:40)苦しみを与えておられます。
 
 ★キリスト者には上から来る新天新地を求め、キリストにある成人を目指して成長してくれるようにと苦しみの道を通ることを求めておられるのです。

 3それだけではなく、患難をも喜んでいる。なぜなら、患難は忍耐を生み出し、4忍耐は錬達を生み出し、錬達は希望を生み出すことを、知っているからである。5そして、希望は失望に終ることはない。なぜなら、わたしたちに賜わっている聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからである。 ローマ人への手紙5:3-5

神よ、あなたはわれらを試み、しろがねを練るように、われらを練られた。(口語訳)

神よ。まことに、あなたは私たちを調べ、銀を精錬するように、私たちを練られました。(新改訳) 詩篇66:10

 ★地上で真に幸せな人生とはイエス・キリストのように(ヘブル5:8)、ダビデのように、またマリヤのように苦しみを通してみ言葉を学ぶ人生であると言えます。



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キリスト紀元2017年 8月 18日公開


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