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    ローマ人への手紙講話

  
〈5〉人はみな罪人 3章1−20節

本文 3章 1-20節

1では、ユダヤ人のすぐれている点は何か。また割礼の益は何か。2それは、いろいろの点で数多くある。まず第一に、神の言が彼らにゆだねられたことである。 3すると、どうなるのか。もし、彼らのうちに不真実の者があったとしたら、その不真実によって、神の真実は無になるであろうか。 4断じてそうではない。あらゆる人を偽り者としても、神を真実なものとすべきである。それは、「あなたが言葉を述べるときは、義とせられ、あなたがさばきを受けるとき、勝利を得るため」と書いてあるとおりである。 5しかし、もしわたしたちの不義が、神の義を明らかにするとしたら、なんと言うべきか。怒りを下す神は、不義であると言うのか(これは人間的な言い方ではある)。6断じてそうではない。もしそうであったら、神はこの世を、どうさばかれるだろうか。7しかし、もし神の真実が、わたしの偽りによりいっそう明らかにされて、神の栄光となるなら、どうして、わたしはなおも罪人としてさばかれるのだろうか。 8むしろ、「善をきたらせるために、わたしたちは悪をしようではないか」(わたしたちがそう言っていると、ある人々はそしっている)。彼らが罰せられるのは当然である。 9すると、どうなるのか。わたしたちには何かまさったところがあるのか。絶対にない。ユダヤ人もギリシヤ人も、ことごとく罪の下にあることを、わたしたちはすでに指摘した。 10次のように書いてある、「義人はいない、ひとりもいない。11悟りのある人はいない、神を求める人はいない。 12すべての人は迷い出て、ことごとく無益なものになっている。善を行う者はいない、/ひとりもいない。 13彼らののどは、開いた墓であり、彼らは、その舌で人を欺き、彼らのくちびるには、まむしの毒があり、 14彼らの口は、のろいと苦い言葉とで満ちている。 15彼らの足は、血を流すのに速く、 16彼らの道には、破壊と悲惨とがある。 17そして、彼らは平和の道を知らない。 18彼らの目の前には、神に対する恐れがない」。 19さて、わたしたちが知っているように、すべて律法の言うところは、律法のもとにある者たちに対して語られている。それは、すべての口がふさがれ、全世界が神のさばきに服するためである。 20なぜなら、律法を行うことによっては、すべての人間は神の前に義とせられないからである。律法によっては、罪の自覚が生じるのみである。

講話

Ⅰ、ユダヤ人の優れた点

 ★それは、神の言葉がゆだねられている点です。新改訳が「神のいろいろなお言葉」と訳している語、原語ロギアは英語ではoracle (託宣)と訳しています。具体的に言い換えれば、神の言葉、すなわちユダヤ人には旧約聖書、私たちキリスト者には旧新両約聖書です。天地の造り主であられる三位一体の真の神から約束と契約と啓示の言葉を頂いている民族国民はユダヤ人とキリスト教会の他にありません

 旧約聖書を委ねられたユダヤ人は、このこと一つとって見ても、世界で唯一神に選ばれ愛された国民であり、他のすべての国々より勝った国と言えます。そして、その旧約聖書の実体、約束の成就である新約聖書を与えられたキリスト教会は、ユダヤ人よりさらに勝った恵まれた人々であると言えます。

 ★神の言葉・旧約聖書を与えられたユダヤ人は、それを与えられたという事実を誇りとしていましたが、その誇りはみ言葉を実践するという実を結ぶことのない行いのない空虚な誇りでした。

 ★ユダヤ人は、律法の教えをねじ曲げ、神の御心からそれて、自分たちに都合のいいように変え、自分たちの神を侮り、異邦人にもさげすまれるものにしてしまいました。

 ★ユダヤ人の不信仰、不誠実によって、聖書の神は不真実となり、真理の神ではなくなったのでしょうか。

「絶対にそんなことはありません。全ての人を偽り者としても、神を真実な方とすべきです。」(4)

 ★4節後半の引用聖句は、旧約の詩篇51:4のダビデの歌です。これは、ダビデがバテセバのことで罪を犯した後、預言者ナタンにその罪を指摘された時に詠んだ歌です。

 「わたしはあなたにむかい、ただあなたに罪を犯し、あなたの前に悪い事を行いました。それゆえ、あなたが宣告をお与えになるときは正しく、あなたが人をさばかれるときは誤りがありません。 」詩篇51:4

 ★ユダヤ人の不真実、不誠実によって神のみ名が汚されていますが、それは異邦人の口によって汚されているだけで、神の義と真実は人間の罪によって汚されることはなく、人間の罪によって神の正義と真実と清さは、ますます輝くのだと聖書は言います。

 ★どのようにしてかと言うと、人の罪が裁かれることによって神の義ときよさは光り輝くのです。すると、

罪人たちは、こう言います。「神の正義と聖さが光り輝くために悪をしよう」。8節「善をきたらせるために、わたしたちは悪をしようではないか」。そして、これがパウロの教えだと、パウロの敵たちは言っていました。

 ★パウロの教える信仰による義認はどんな大きな罪を犯した者もキリストの十字架の贖いを信じる者は赦され、神の御前に罪のない正しい者とされる、と教えているので、「それなら大きく赦されるために、大きな罪を犯そう。それによって神の栄光が大きく表されるのだから」、と言っていました。

 ★このような事を主張する者は、愚か者であり、神に厳しく罰せられるのは当然の事です。イスカリオテのユダの主に対する裏切りの大きな罪が、主イエスのあがないの御業の成就に役立ったからと言って、ユダの裏切りは神に褒められる行為だったか、というととんでもない。ユダの行為は徹頭徹尾犯罪以外の何物でもなく、サタンに協力した悪行でしかありません。

 ★ユダの罪を用いて良い結果を生み出されたのは、神の御業であって、神をほめたたえる出来事ではあっても、ユダには裁き以外に何の功績もありません。

 ★私たちキリスト者も、ユダヤ人のように神の言葉を委ねられています。ユダヤ人と同じ罪を犯さないように、み言葉に示された神の御心を忠実に守るように努めましょう。聖書を持っていることに満足して、よく読みよく学ぶ努力を怠ってはなりません。

 ★印刷技術がなかった初代教会の信徒が聖書に接するのは、教会の礼拝の時に、読み上げられる朗読の声を聞く時しかありませんでした。

Ⅱ 全人類、すべての人間は神の御前に罪人である

 ★10−18節までに引用されている旧約聖書のみことばを読んでみましょう。

10−12節 詩篇14:1−3

 「1愚かな者は心のうちに「神はない」と言う。彼らは腐れはて、憎むべき事をなし、善を行う者はない。2主は天から人の子らを見おろして、賢い者、神をたずね求める者があるかないかを見られた。 3彼らはみな迷い、みなひとしく腐れた。善を行う者はない、ひとりもない。」

13節 詩篇3:9

 「彼らの口には真実がなく、彼らの心には滅びがあり、そののどは開いた墓、その舌はへつらいを言うのです。

 14節 詩篇10:7

「その口はのろいと、欺きと、しえたげとに満ち、その舌の下には害毒と不正とがある。 。」

 15−17節 イザヤ59:7,8

 「7彼らの足は悪に走り、罪のない血を流すことに速い。彼らの思いは不義の思いであり、荒廃と滅亡とがその道にある。8彼らは平和の道を知らず、その行く道には公平がない。彼らはその道を曲げた。すべてこれを歩む者は平和を知らない。

 18節 詩篇36:1

 「1とがは悪しき者にむかい、その心のうちに言う。その目の前に神を恐れる恐れはない。」

 ★創世記第3章に最初の人間アダムの堕落の物語が記されています。このアダムの罪の結果、全人類は罪人となり、神を畏れるノアとその家族8人と動物たちだけを救う計画を神は立てられ、その当時の全人類を洪水で滅ぼされました。

 ★主なる神は、今後洪水で人を滅ぼすことはなさらないけれど、世の終わりのキリスト再臨の日に、全世界を火で焼き滅ぼし、キリストを信じる者たちだけを救うと預言しておられます(Ⅱペテロ3:10−13)。

 ★神は世界の裁きのこのご計画を通して、人類に罪を悔い改めてキリストを信じて救われることを求めておられます。

 ★旧約聖書の律法は、私たちをキリストに導く養育係として与えられました。そのため、律法には人類の罪をますます明らかにする働きはあっても、人類を罪から救う力はありません。

 ★十字架の死からの復活の力によって、罪の赦しと永遠の命を与えてくださったイエス・キリスト以外に救いのないことを宣べ伝える福音に耳を傾ける人は極わずかです、。キリストなしの人生には永遠の滅び以外に望みがないことを知らされても、アダムの子孫である世の人々は、滅びに至る大きい門を通って歩きやすい大路を歩き続け、滅びに一歩一歩近ずいています。

 ★キリスト教会から破門になった人は極わずかです。元クリスチャンのほとんどが、教会をサボっている間に、教会の人からこの世の人に成り下がっています。自分から進んで教会を離れた人は、自ら進んで教会からの破門の道を選択したことになります。この世はサタンの支配する領域(Ⅰヨハネ5:19)です。この世で一人でキリスト信仰を守り通すことはできません。羊飼いと羊の群れ(仲間)が必要です。

 ★放蕩息子のたとえで、あの放蕩息子は人生の荒波にもまれて苦しむうちに、父の家、天の御国を思う思いが与えられ、父の身元に帰ろうと決意します。天の父は罪を悔い改め、御許に立ち返る息子・娘たちを今か今かと待ち構えておられます。



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キリスト紀元2019年 2月 3日公開

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