1話 さあ、持ち込みだ

 出来上がったマンガ原稿、どこの出版社へ持ち込むか、あるいは投稿にするか、迷ってる人がいたら参考にして下さい。でも、これはあくまでも私個人の狭い範囲内での話。ほんの一部の話として聞いてね。なお、これは少年誌、青年誌でのことで、少女マンガやレディースコミックのことは全く知りません。

 さて、私のデビューは小学館の少年サンデーだったけど、もう10年以上前のこと。投稿しても2次選考までしか残れず、原稿が返されるだけ。このままじゃ埒があかないんで思い切って編集部に持ち込みをした。
 最初は厳しい返事だったけど、中堅クラスの編集者が応対してくれ、いろいろアドバイスをいただいたっけ。

 ただ、今は小学館のマンガ編集部は持ち込みしても、対応してくれるのは、ほとんど新人の編集者。めったに中堅の編集者は相手にしてくれないと聞いている。

 私も半年前くらいに、スピリッツとヤングサンデーに持ち込みしたけどやはりそうだった。
 昔は持ち込み予約の電話をしたら、その電話を受けとった編集者が都合がつけば応対してくれたのだけど・・・・。
 でも、応対してくれる予定だった編集者が、たまたま急用で約束の時間に間に合わない場合、手の空いている中堅編集者が見てくれることもあるようだ。

 その点、集英社と秋田書店、講談社は電話に出た編集者が応対してくれるので、中堅編集者に当たる率は高いかもしれない。

 ただ中堅編集者は見切るのも早いし、新人編集者と較べて辛口で厳しい。
 でも目をかけてもらえれば掲載、連載への一番の近道。
 実際、私の場合も掲載や連載の企画を通してくれた編集者はすべて30代の中堅編集者だ。

 編集長の鶴の一声で決まる連載。読み切り掲載ならともかく、新人マンガ家と新人編集者のタッグで連載させるのは編集長としては心配なのかも・・・。

 ところで、集英社のロビーには最新号の各それぞれの雑誌がそろっていて読むことができるので退屈しない。持ち込みで訪ねて、待たせられることの多い私達に、とっても親切な環境だ。
 特に私がお世話になったスーパージャンプ編集部は、昼間なら予約なしでも持ち込みに応対してくれるらしい。持ち込みに対して結構、力を入れてるのかもしれない。

 さて投稿の場合は、持ち込みと違って、数人の編集者が目を通してくれるのがメリット。
 たとえ最終選考に残れなくても、その原稿を気に入ってくれた編集さんがいれば担当になってくれる場合があるけれど、やはり結果が出るのが遅い・・・。

 この世界、やはり若い方が得。(ただモーニングはそうでもないらしい)
 時間は限られている。

 私はやはり持ち込みを勧めます。
 もしそこで、芳しくない評価しか得られず納得いかなかったなら、他の編集部に持ち込みをすればいいのだし。
 私もいろんな編集部に持ち込んだけど、同じ原稿やネームをみてもらって、全然ダメと言われたり、逆に面白いと言われたり、評価は様々。そこで名刺をもらったり、携帯の番号を教えてもらったりしたら脈あり。

 そして、担当編集者にネームや原稿が気に入られ、「上(編集長や副編集長のこと)の者にみせてみます。」と言われたら、必ず「いつ頃に結果が出るか」を聞こう。
 担当は「こちらから連絡する」と言うけれど、ポシャッタ場合、まず連絡がくることはない・・・。
 延々と期待して待つより、サッサと結果を聞いて次の手を打つべき。
 もちろん結果が良ければ早々に連絡がくる。

 どんなにボロクソに言われても、めげずにやってみよう。私も「いらない」と全否定のお言葉をもらったこともある。でも「面白い」と言われれば天に昇った気分。

                                 2001年11月 記

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